猫の額

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思考力を鍛えるビジネス書を読んで考えたこと

ここ数日、考える力を向上させることが目的のビジネス書を数冊読んでいて気づいたことがある。具体的なスキルを直接向上させないタイプのビジネス書というのは、疲労していても手軽に読めるし読んでいて楽しいのだが、こればかり読んでいてはいけないと強く感じさせる。実際必要以上に読んだところで、同じ分野の本(特にビジネス書)の大部分には同じ内容しか書いてないために意味がなく、これは少し高尚な(ような気がする)娯楽でしかない気さえした。

ビジネス書はジャンルが実用書とあるだけに、それ自体が即技術になるものしか取り扱われておらず、読んでいる際に考えることを全く要求しないばかりか、実行する際にも深く考えずにおこなえてしまう。ものごとの理由を考えることが「考える力」の底上げに繋がるとされているが、ビジネス書では大抵の場合理由込みで書かれており、「何故自分にはそれが必要だと思ったのか」「何故いまの自分にはできていないのか」「何故この方法を思いつかなかったのか」「本当にそれが自分に必要なのか」というように、自らに落とし込むなどして踏み込まなければ「考え」られないのだ。これを意識的にしない場合、学んでいる感が薄くなり「気軽に読める」という感覚が生まれる。そして、意識的に考える作業を怠って、情報だけを噛み砕かずに吸収していった場合には情報の吸収率そのものも低くなるし、吸収した情報も応用が利かない「知識」になり下がってしまう。思考力を鍛えると銘打っているのに考えさせないという皮肉。

 

さて、考え方を向上させることが目的のビジネス書についてだが、全てに共通するやり方として「手で紙などに書き出す」ことがあった。考えを文字に起こして可視化することで自分の考えを把握でき、同じような内容で堂々巡りすることを防ぐ効果がある。悩む時は大抵「ああでもない、こうでもない」とぐるぐると考えがちだが、自分の立ち位置や目的、選択肢などを全て書き並べると、それに付随するメリットやデメリットなどを整理しやすくなり、結論が素早く出せるようになる。自分は浪人時代から決断に困ったときには、目的と懸念材料、メリットとデメリットを書き殴って問題を明確化してから判断を下していたが、きっともっと応用できるのだ。

例えば、以前このブログで毎日夜に入浴するための考えをまとめたが、それも紙に書き出したほうがいいのかもしれない。

ほかに今思いつくテーマとしては、

・将来の計画(1年後、3年後、5年後、10年後)

・健康体になるためにすること

・睡眠時間を確保するためにすること

・やると決めたことをやりつづけるためにすること

・大学に朝から行けるようになるためにすること

などだろうか。

2分くらいでこれだけ出てきたので、もう少し腰を据えて考えたらもっと色々出てくるだろう。せっかく考えるべきテーマが出てきたので、テーマに関するアイデアが出ているうちに書き出してしまいたい。

 

追記 (2018/5/30)

冒頭の余計な部分を削除し、少し加筆修正した。

この記事を書いた頃の自分がかなり素直で驚いた。そもそも具体的な事象を考えるときには言語化が必須だと思うのだが、紙に書くのはそれを整理しやすくする手段でしかない。なんで馬鹿正直に真似してるんだ。ブログで整理しているのに紙に書いて深掘りしても無駄だ。

そして紙に書き出すのは非常に面倒だったので、1週間続けた後は、これについて考えよう!と思い立った時はスマホのメモ機能でテーマとキーワードをメモしていく方法に切り替えた。どんな人もそうだと思うのだが、紙に書くにしても打ち込むにしても、アウトプットの速度が思考速度に追いつかなくてストレスが溜まる。しかも自分は文章を書くときは主語と述語が分かるか、副詞や接続語は妥当かどうかを考えてしまうので、考えたことをそのままアウトプットするのには向いていなかった。だから、文章を作らずに、考えている途中でキーワードだけを記録しておくだけにして、後から見返したときに何から何を連想させたかという過程を見られるようにした。それも今はもうやめた。

なにか整理したい事柄ができたらまたエントリを書くだろう。