猫の額

猫が好きな大学生のブログです。

INTPと女性性

2018/11/3 加筆修正しました。

 

16personalitiesで性格診断をしたらINTPだった。

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何年に1回か来る性格診断をやるブームがちょうどきたので、16personalitiesというサイトで診断をした。このサイトは一番質問数が多く、解説も細かいので、よく利用している。

無料性格診断テスト、性格タイプ詳細説明、人間関係およびキャリアのアドバイス | 16Personalities

以下が解説の第一段落である。

論理学者型の人はかなり珍しく、全人口のわずか3%を占めていますが、「平凡である」ことが何よりも惨めだと思う論理学者型の人達にとって、これは良いことです。持ち前の発明力や創造力、独特の視点や力強い知性を誇りにしています。哲学者や建築家、または空想好きの教師が多く、歴史の中で数々の科学的発見に関与してきました。

“論理学者”型の性格 (INTP-A / INTP-T) | 16Personalities

どうやら自分は論理学者に分類されるらしい。そんなに自分が論理的である感覚はないのだが、たしかに前にやった適職診断では哲学者ばかりが出てきたような気がする。

そもそも3%は「かなり珍しい」と言われるほど少なくないのではないか。16種類の人がそれぞれ均等にいると仮定すると、1種類あたり6.25%となり、3%はその半分なのだから、「かなり珍しい」と言うほど小さい値ではないはずだ。そして、100人いるうちの3人なら単純計算で40人クラスに1人はいる計算になる。…というような屁理屈が浮かんでくるところもINTPの特徴の一つだろうか。

 

主機能のひとつに論理型特質を持ち、感情的な訴えは一切理解できない傾向があるため、論理学者型の人達に対しては、最低限の情緒的サポートも望めません。根本的な問題の解決方法として、論理的な提案を並べることが非常に多く、道理型の仲間から疎まれることもあります。こうした見方は、ほぼすべての社交的な集まりや目標にまで及び、夕食を計画する際や結婚する時などにも、独創性や効率の良い結果を非常に重視します。

同じく上記サイトからの引用だが、決して感情的な訴えが理解できないわけではない。たしかに、他の類型の人よりも苦手ではあることは間違いなく、相談の体をとった愚痴に馬鹿真面目に解決策を提示することはある。しかし、「口ではこう言っているが、考えはこうだろうな」や「こういうつもりで発言しているのだろうな」という想像はできる。共感ができないだけで考えは及ぶので、「理解できない」わけではないと思いたい。

的確な例になるかは怪しいのだが、2年前のことで未だに記憶に残っていることがある。知り合いの一人がバイトをして貯めた15万円で妹に猫をプレゼントしたという趣旨の話をしており、もうひとりが「優しい!」と返していた。プレゼントに15万円をかけたことが?欲しがっていたものをあげたことが?動物を買うのは優しい行為か?などと疑問が浮かんだ。その後、15万円かけるくらいだから自分も欲しかったのでは?その場合優しいと言えるか?、売れ残るのを未然に防止したという意味では優しいかもしれない。しかし、15万もするような猫はきっと血統書付きだし需要もあるはずだから彼女が買わずとも誰かに買われていた など、ぐるぐると考えた結果、「猫って買うもんなの?」と返してしまい(自分なりの最大限の譲歩ではあったのだが)、場の空気が冷え切った記憶がある。彼女は純粋に褒めて欲しかったのだろうが、そこを瞬時に判断して返答しないあたりが感情的な訴えが理解できないとされる所以なのだらうか。

夕食に関しての記述はよくわからないが、結婚に関しては、そもそも他人との深い関わりを持ちたくなく、最初からするつもりがないので、見ようによっては(社会におけるマジョリティからすると)独創的で効率がよいのかもしれない。

 

 

別のサイト、性格診断セブンを見てみた。

INTP 独創的に問題を解決する人 | 辛口性格診断16

ここでも内容は似たり寄ったりだった。

的確なコミュニケーションを重んじ、長々しい話を好みません。ただし自分の専門分野や興味がある事を親しい人に話す時は、おしゃべりになります。また思考や論理の中の矛盾を発見するのが得意で、議論中の発言は正確で鋭いです。

最初の2文は合っていたが、後半部分は少し違うという印象を受けた。多分、情報処理において、視覚優位なために聴覚から入ってきていることをあまりきちんと理解できないためだと思う。口頭で言われただけのことは覚えていられないし上手く整理もできない。大学の授業でも、先生が黒板に書いた内容だと論理的に問題がある箇所がわかるが、口頭での説明で論理矛盾に気づいたためしがない。

 

◆以下の状況で、動揺したり嫌悪感を覚えます
・論理性に欠ける議論を強制された時や、分析の完全性を疑われたとき。
・自分内部に留めている深い考えを説明するよう強要され、理解されなかった場合。
・立場や考えをはっきりさせるように迫られた場合。


◆不満を感じると、次のような行動を起こします
・皮肉を言ったり、過度に否定的になる
・周囲から孤立し、今やるべき事を先送りにする
・言い争いを始める

非常に共感できる。サークルでは、グループでひとまとまりの文章を書くことがあったのだが、メンバーが正気を疑うレベルで非論理的だったために議論が全くまとまらず、頭がおかしくなりそうだった。また、サークルで、出席の不安定さゆえに、1人のメンバーに蛇蝎のごとく嫌われ、休会または退会を迫られたことがある。その際に「言いたいことがあるなら言え」「来るなら来る、来ないなら来ないでほしい(参加する意思はあったし、当時体調的に皆勤は無理だった)」と言われ、とても不愉快な思いをした。言い争いこそしなかったが、下半分の行動ばかりしていたので、不満だらけだったのだろう。

サークルのどこが不満だったのか気になったので、嫌な職場診断の結果を見てみた。

INTP型がストレスをためる職場

・官僚的
・上司や同僚が無能
ルーチンワークばかり
・仕事が簡単すぎる
・とにかく丁寧に細かく正確にやる事が求められる
・周囲がのんき、または頑固
・ウェットな人間関係を扱う
・アイデアや理論より、慣習的な手法が重視される
・一人でじっくり考える時間が取れない
・オフィスがうるさい
・自分の業績が評価されない
・会合に頻繁に参加しなければならない
・厳格な規則やルールに縛られる
・自分の能力を向上させる機会がない
・企画を出したら、最後までやる責任を負う
・部下の管理に時間を取られる
・結果や売上のみ評価され、プロセスが軽視される

ほとんど当てはまっていた。特に「同僚が無能」「ウェットな人間関係」「会合に頻繁に参加」の部分だろうか。そもそもサークルという形態の組織に所属すること自体向いていないのでは。辞めてよかった。

 

他にも面白い診断があったのでやってみた。性転換したらどうなるか、という趣旨のものだった。

もし貴方が男性なら、少なくとも女性の場合より社会に受け入れてもらいやすいでしょう。
このタイプは理屈をこねくり回したり、ああでもないこうでもないと進んでいる作業を白紙に戻したり、抽象的で哲学的な議論を好んだりします。周囲の人はイライラしたり困惑しますが、頭が良いとか、理論家、発想が独特という好意的な評価も受けやすいのです。
恋愛では奥手です。知性的な女性を求めるかといえばそうでもなく、自分と同じか劣るぐらいがちょうどいいと考えています。明るさと社交性を持つ人にも惹かれますが、実際に付き合うとすぐに疲れてしまいます。このタイプは社交にエネルギーを必要とし、一人の時間を大切にするためです。一方で安定したパートナーと結ばれると、要求や文句が少ない手間がかからない夫になります。

きっと自分が男ならばこういう感じなんだろうな、と納得がいく。冒頭の部分、「少なくとも女性の場合より社会に受け入れてもらいやすい」のは小学校の高学年になったころから薄々感じていたが、第三者からも言及されていて腹落ちした。

最終行の部分の「要求や文句が少ない」のはそれを口に出した時のやりとりが面倒だからだと思う。今も割とそうだ。

 

元の性別の結果を見てみた。

もし貴方が女性なら、理解してもらうのに相当苦労するはずです。
このタイプは周囲の感情を読んだり、気遣いをするのが苦手のため、伝統的な女性のグループ内では冷たい、鈍感、頭が悪いと思われます。また家事は嫌いでできるだけ先延ばしにしようとし、お洒落、世間話といった女性的な趣味にもあまり惹かれません。必然的に周囲と関わる機会が少ないので、おとなしい恥ずかしがり屋のようにも思われます。
恋愛は奥手で、相手にも相応の知的レベルを求める傾向があります。しかしパートナーの事を真剣に考え、忠実で信頼できる関係を作るので一度深い関係になればうまくいきやすいでしょう。

これもほとんど当たっている。だが、気遣いをしようと思えばできるし、お洒落は好きだ。化粧もほぼ毎日欠かさずするし、着飾ることもある。こだわりが強いからである。だから自分が男性であったとしてもファッションにこだわっていたと思う。

世間話は苦手なので嫌いだ。タクシーの運転手には黙っていてもらいたいし、高校時代の同級生とすれ違っても認識してくれるなと念を送る。

後半部分の「相手にも相応の知的レベルを求める傾向」があるのは全くもってその通りだと思った。相手が男性だと特に、頭が良くないと判断したその瞬間にその人との会話を打ち切りたくなる。

クラスメイト(今のところうまくやっている)や昔からの友達と話すと、普通はそんなことないらしく、たしかにある種特殊ではあるのだと思う。

 

完全に余談だが、「やっぱり元の性別でいい?」とあり、この文面でそれを言うのかと喧嘩を売られている気分になった。今更男に産まれたかったとは思わないが、産まれたら楽だったろうなとは思う。

 

別の診断サイトにINTPの女性における問題点が言及されていた。

第一に、女性は昔から、家庭や家族のこと以外では設計能力があるとは見られてこなかった。
だから、人生を頭で考えた理屈にあわせたいと思うのは、INTP型にとっては当たり前なのだが、従来の女性の役割には真っ向から反する。

第二に、独創的に考えるのも従来の女性の気質とは見られていない。
たとえば、時間を聞かれると、INTP型は時間の哲学的な意味について述べたくなる。
そうした風変わりな面も男性ならば頭がよすぎるせいだと見られるが、女性だと「鈍感」とか、ときには「頭が鈍い」というレッテルをはられてしまう。

第三に、T型の面が、従順、優しい、気配りといった女らしさに反する形で表れる。

http://www.secret.ne.jp/~delmonte/typebox/intp.html

これは、まあそうですねとしか言えない。そうなんだからしょうがないじゃない。女性における問題点というよりも、社会で規定された「女性像」との乖離なのでは。そのうち「女性像」も変わるだろう。それよりもアルファベットが全角なのが非常に気になる。

 

少し気になったので、「INTP 女性」で検索してみたところこんなサイトが出た。

『INTP』のGoogleサジェストを漁ると結構面白い - INTP型のブログ

はてなを引用すると言及通知?が行ってしまうらしい。すみません。

読んだ限り感情面や生活維持、おしゃれへの興味でしんどさがあるみたいです。

感情面は結構不安定で、それが留年にも繋がったし、今もPMSの時は鬱に戻る気がして怖くて仕方がない。言及されている女性のINTPの方の記事をきちんと読んでいないので、「生活維持」がどの程度なのかいまいちわからないが、書いてみたい。生活維持に関してはメンタル次第なことが多い。前の記事にも書いた気がするが、基本的に入浴が非常に嫌いで、夜のうちに決断できずに朝入ることもある。メンタルが最低だった時は3日くらい入らなかった日があった。やる気が出ないときは寝転がってダラダラしてしまうし、それで留年したようなものだ。

おしゃれについての興味は上の方で書いた。

 

なるべく嘘をつきたくないと思っているので、「すっぴんヤバいって言われちゃったありえなくない?」には、自分だったら「見たことないからわからない」と正直に答えると思う。「すっぴんヤバいってどのレベル?」と聞くのもありそう。また、たまにいる「私ブスだよね」と言うあまり可愛くない子に対しては黙っているか、整ったパーツがあればパーツを褒めるなどして対処している。

ここで上手く乗っかれないので人間関係の構築に難しさを感じる。

 

一般的に女性性に求められている性質とINTPの相性は悪い。20年と少し生きてて分かってることだし、今更どうこうできることでもない。

むしろ何回かこういう診断をやっているのにほかのINTPの人がどんな感じなのかに興味を持たなかったのもびっくりだった。探してみると結構いるもので、参考になったし、もっと深く調べてみようと思った。

思考力を鍛えるビジネス書を読んで考えたこと

ここ数日、考える力を向上させることが目的のビジネス書を数冊読んでいて気づいたことがある。具体的なスキルを直接向上させないタイプのビジネス書というのは、疲労していても手軽に読めるし読んでいて楽しいのだが、こればかり読んでいてはいけないと強く感じさせる。実際必要以上に読んだところで、同じ分野の本(特にビジネス書)の大部分には同じ内容しか書いてないために意味がなく、これは少し高尚な(ような気がする)娯楽でしかない気さえした。

ビジネス書はジャンルが実用書とあるだけに、それ自体が即技術になるものしか取り扱われておらず、読んでいる際に考えることを全く要求しないばかりか、実行する際にも深く考えずにおこなえてしまう。ものごとの理由を考えることが「考える力」の底上げに繋がるとされているが、ビジネス書では大抵の場合理由込みで書かれており、「何故自分にはそれが必要だと思ったのか」「何故いまの自分にはできていないのか」「何故この方法を思いつかなかったのか」「本当にそれが自分に必要なのか」というように、自らに落とし込むなどして踏み込まなければ「考え」られないのだ。これを意識的にしない場合、学んでいる感が薄くなり「気軽に読める」という感覚が生まれる。そして、意識的に考える作業を怠って、情報だけを噛み砕かずに吸収していった場合には情報の吸収率そのものも低くなるし、吸収した情報も応用が利かない「知識」になり下がってしまう。思考力を鍛えると銘打っているのに考えさせないという皮肉。

 

さて、考え方を向上させることが目的のビジネス書についてだが、全てに共通するやり方として「手で紙などに書き出す」ことがあった。考えを文字に起こして可視化することで自分の考えを把握でき、同じような内容で堂々巡りすることを防ぐ効果がある。悩む時は大抵「ああでもない、こうでもない」とぐるぐると考えがちだが、自分の立ち位置や目的、選択肢などを全て書き並べると、それに付随するメリットやデメリットなどを整理しやすくなり、結論が素早く出せるようになる。自分は浪人時代から決断に困ったときには、目的と懸念材料、メリットとデメリットを書き殴って問題を明確化してから判断を下していたが、きっともっと応用できるのだ。

例えば、以前このブログで毎日夜に入浴するための考えをまとめたが、それも紙に書き出したほうがいいのかもしれない。

ほかに今思いつくテーマとしては、

・将来の計画(1年後、3年後、5年後、10年後)

・健康体になるためにすること

・睡眠時間を確保するためにすること

・やると決めたことをやりつづけるためにすること

・大学に朝から行けるようになるためにすること

などだろうか。

2分くらいでこれだけ出てきたので、もう少し腰を据えて考えたらもっと色々出てくるだろう。せっかく考えるべきテーマが出てきたので、テーマに関するアイデアが出ているうちに書き出してしまいたい。

 

追記 (2018/5/30)

冒頭の余計な部分を削除し、少し加筆修正した。

この記事を書いた頃の自分がかなり素直で驚いた。そもそも具体的な事象を考えるときには言語化が必須だと思うのだが、紙に書くのはそれを整理しやすくする手段でしかない。なんで馬鹿正直に真似してるんだ。ブログで整理しているのに紙に書いて深掘りしても無駄だ。

そして紙に書き出すのは非常に面倒だったので、1週間続けた後は、これについて考えよう!と思い立った時はスマホのメモ機能でテーマとキーワードをメモしていく方法に切り替えた。どんな人もそうだと思うのだが、紙に書くにしても打ち込むにしても、アウトプットの速度が思考速度に追いつかなくてストレスが溜まる。しかも自分は文章を書くときは主語と述語が分かるか、副詞や接続語は妥当かどうかを考えてしまうので、考えたことをそのままアウトプットするのには向いていなかった。だから、文章を作らずに、考えている途中でキーワードだけを記録しておくだけにして、後から見返したときに何から何を連想させたかという過程を見られるようにした。それも今はもうやめた。

なにか整理したい事柄ができたらまたエントリを書くだろう。

シリコンバレー式 自分を変える最強の食事

デイヴ・アスプリー, 栗原百代訳, 「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」, ダイヤモンド社

 

体重140キロだった筆者が様々なダイエットを試し、最終的に体重を50キロ落としてハイパフォーマンスと痩身の維持を実現した食事法について述べられている。

 

・作中に何度も書いてあるが、体質によって合う食品と合わない食品とがあるため、どれが合ってどれが合わないのか気を配ること

 

食習慣について

・起き抜けに海塩を小さじ0.5〜1杯溶かした水を飲む

・朝食はグラスフェッド牛の無塩バターとMCTオイルを大さじ1〜2杯溶かした熱々のコーヒーをブレンダー(またはハンドミキサー)で泡立てたものを飲む

・昼食は14:00以降にとる

・夕食は昼食後6時間以内にとる

・夕食には炭水化物30gとたくさんの野菜を食べる(週1〜2で100〜150gにする)

・週1で1日の摂取タンパク質を15g以下にする日を作る

・飲み物は水、コーヒー、緑茶(1〜2杯/日)

・加熱用の油はヴァージンココナッツオイルで

 

NG食品

・小麦

・トウモロコシ

・バターを除く乳製品(ミルク、チーズ、ヨーグルト、クリーム、バタークリーム、アイスクリーム)

・果糖

・なるべくナッツはとらない

・たまねぎと豆類は夕食に

 

おすすめ食品

脂肪

・バター

・ココナッツオイル

・魚由来のクリルオイル

・グラスフェッドの牛肉、ラム肉

・放し飼いの鶏卵

・低水銀の魚

乳製品

・グラスフェッド無塩バター

・グラスフェッド無塩ギー

野菜

・アボカド

・アスパラガス

・チンゲン菜

ブロッコリー

芽キャベツ

・カリフラワー

・セロリ

・キュウリ

・オリーブ

・キャベツ

・ケール

・レタス

ラディッシュ

・ほうれん草

・ズッキーニ

デンプン

・カボチャ

・サツマイモ

・ニンジン

・白米

調味料

・リンゴ酢

・海塩

・生姜

 

その他気をつけること

・運動は1週間に1回、15分するので充分

 

興味本位で読んでみたが、科学的な裏付けがあるものもある一方で、筆者の経験によって得られたものもあり、すべてを取り入れることは現実的でない。おすすめやNGの食品、付録の「完全無欠」レシピを参考にしつつ、自分に合う食事法を組み上げるための指針にすべきだろう。

 

正直これに1500円かけたのはもったいないと感じたが、Kindleで買ったために本棚に並べずに済んだし、これも勉強だと思うことにした。

 

今日読んだ本

吉野源三郎, 「君たちはどう生きるか」, 岩波書店

こういうことを気にして生きなければいけなかったな…と思わされた。第4章「貧しき友」の叔父さんのノートの内容が一番印象的だった。

一見自分よりも下等と思えるような人々こそが世の中を支えており、立派なのである

 

大佛次郎, 「猫のいる日々」, 徳間書店

猫好きとして知られる大佛次郎による猫に関する随筆をまとめたもの。どこのうちも猫は自由なようで、かわいらしい。大佛次郎のような10匹以上の猫との生活は自分に置き換えて想像することができないが、非常に楽しそうである。特に「猫の引越し」と短編小説の「白猫白吉」が面白かった。

 

リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット, 池村千秋訳, 「LIFE SHIFT (ライフ・シフト)」, 東洋経済新報社

寿命が100年になってゆく社会でどのように人生計画を立てるべきかという内容。

・今までの理想の人生のモデルであった教育→労働→引退の3ステージの人生というものは成立せず、もっと増えていく

・自分のことをよく知り、熟考を重ねて計画を立てること

"時間がたっぷりあると思えば、立派な大聖堂を建てられるが、四半期単位でものを考えれば、醜悪なショッピングモールができあがる"

スティーブン・ナハマノヴィッチ

・貯金と自己投資が大事
・セルフコントロール能力、精神及び肉体と健康、活力が必要

 

セルフコントロール能力、精神及び肉体と健康、活力は、大学生である今のうちに身につけるべきものだと思う。

 

「コップの水」を飲む人は、富裕層になれない | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online

また、こんな記事も読んだ。お金に関して、「コップに注がれた水を飲むのではなく、水がコップに注がれている間は我慢して、コップから溢れた分を飲むべし」という内容。

(1)必要最低限の生活費以外の全可処分所得を運用にまわすこと
(2)4つの財布(給与所得、事業所得、不動産所得、配当所得)を持つこと
(3)あせらず時間をかけること

結局、ポイントはこの3つだろう。

 

別に富裕層になりたいわけではないが、金銭に対する不安を軽減させるために、将来的にはそれなりに貯金をしたい。浪費癖があるので、自由に使うお金の少ない今のうちに慎ましく暮らす術を身につけておきたい。

早起きするために必要なこと

期末試験が始まった。必修科目の試験のために夜遅くまで勉強したのだが、そのせいでテスト開始時刻に起きた。どう頑張っても家から大学までは1時間かかる。対して試験時間は50分。終わった。せっかく今までのレポートの評価もよかったのに。

元々自律神経が乱れやすいこともあり、夜更かしはご法度だったのだ。試験を途中退室してイベントに行く予定だったのも諦めなければならない。最悪である。

しかし、これで夜しっかり寝なければ朝起きることは不可能だと分かった。少なくとも今はありえないほど体力がないから、朝起きたければ遅くとも1時までには寝るしかない。逆に、夜早く寝さえすれば朝きちんと起きられる。

 

さて、では夜早く寝るためにはどうするか。

 

まずは入浴。生活の中で満員電車に乗ることの次に嫌いなことが入浴なのだが、ベッドは清潔な場所であるから入浴しなければベッドに入れない。従って朝風呂という選択肢はない。風呂に入るのが億劫になってずるずると夜更かしをし、結局3時ごろまで粘ってしまうことがある。

原因は2つ考えられる。

1つ目は入浴までの準備、入浴後の諸々が面倒なこと。入浴までには膨大な手順が存在し、それを効率よく素早くこなさなければならない。ざっと10ステップくらい。全部こなして15分くらい。なるべく薄着になり、洗濯するものとそうでないものを分ける。洗濯しないものを片付けるついでに寝間着を持ってくる。シートタイプの化粧落としで顔を拭いてブラシで髪の毛を梳かす。スキンケア用品と寝間着、下着、タオルを使う順に並べ、一番上にダッカールを置く。リビングにクレンジングオイルを持っていき、美顔器でスチームを当てながらクレンジングをする。洗面所で手を洗って服を脱ぎ、浴室に入る。風呂から上がった後もなかなかにやることが多い。どんなに頑張っても20分はかかる。スキンケアとヘアドライが主だが、時間がかかるのだ。

2つ目は入浴それ自体が面倒なこと。髪の毛が長いから余計に嫌になる。湯船に浸かる時間も含めると20〜30分くらいだろうか。
こうして書き出してみると、入浴に関連する作業だけで1時間もかかっており、億劫になるのも頷ける。しかし、ベッドでの安眠のためには入らないわけにはいかないのだ。そして、化粧によってダメージを受けている肌のためにスキンケアは怠ることは不可能だ。

考えられる対策としては、

1. 入浴準備を、直前ではなく食事の前などに前もってやっておく

2. 美顔器を使ったクレンジングを毎日するのをやめ、隔日にする

3. 毎日毎日必ず同じ順序でやるようにして、癖になるまで我慢する

4. 髪の毛を切る

くらいだろうか。

髪の毛はもう少し伸ばしたいので4は延期するとして、1〜3はやってみる価値はありそうだ。

では、それぞれの対策についてもう少し掘り下げていく。

1. 基本的に入浴するまでの流れは「帰宅→食事→入浴準備→入浴」であるが、これを「帰宅→入浴準備→食事→入浴」に変えるだけである。具体的には、帰宅して洗面所で手を洗った直後に薄着になり始め、上記の手順をスタートさせてしまう。あとはクレンジングして浴室に入るだけの状態にしてから食事をする。

たまに食事までに余裕を持って帰れる場合がある。我が家の食事開始時間は大体19時なので、18時より前に帰宅した時は食事の前に入浴することにする。

2. 隔日程度であれば、美顔器を用いたクレンジングは浴室でのクレンジングで代替できる。美顔器を使うのがベストではあるのだが、夜中の3時まで化粧を落とさないよりはマシである。

3. 毎日決まって行う順番を書き出すなどして可視化し、それに従って準備をする。2週間あれば染み付くだろう。

これで入浴の問題は解決する。

 

次に課題や勉強などの「やるべきこと」である。やるべきことが締め切りの前日まで残っていたために夜更かしせざるを得ないパターン。今回の失敗もこれである。

まずは原因を洗い出す。

1. 「やるべきこと」はギリギリまでやらないタイプであること。余りにもギリギリまでやる気が出ないので終わらないこともしばしば。

2. タスクの見積もりと管理が圧倒的に下手であること。何をどれだけするのか、どれくらいの時間が必要なのかを見積もることができない。

3. 計画を立てても必ずと言っていいほど計画倒れする。計画を立てるのもギリギリなので、キツキツな計画しか立てられず、案の定こなせない。

4. 諸悪の根源にして治しようがない、集中力のなさ。子供の頃から集中力がないと言われてきたし、自分でもずっとそう思っているので、浪人時代は色々と工夫してやっていた。

対策の1つ目。まず、ビジネス書でよく書かれている「タスクはできうる限りの細分化、可視化する」ことを実行すること。タスクが出た瞬間に手帳やスマホ、メモ帳などを使って細分化(と同時に可視化)する。その場で作業することが望ましいが、難しければ3時間以内に必ず行う。細分化の目安は20分で行える作業まで。いくら膨大なタスクであろうが、1つの作業が20分で完結できるように分ける。20分にする理由は、自分が確実に集中できる時間で、長いように見えてとても短いことを知っているから。そして、20分に区切っておけば、10分程度の隙間時間に半分こなすことも期待できる。それぞれの作業における達成感よりも、タスクを終わらせることが一番大切なのである。

2つ目。作業のスケジューリングに時間をかける。毎回早めに終わらせようと思ってスケジュールを詰め込んでしまうが、余裕があると分かっていると開始の日にちや時刻をずるずると引き延ばしてしまう。そこで、無理のない範囲で万遍なく作業を配置する。具体的には、1週間に1日の予備日を組み込みつつ、予定の入り方を見ながらその日の気分を考えて計画を立てる。また、自分の飽きっぽさと集中力を鑑みると、同じタスクに関して作業は6つまで、つまり2時間以内を1日の限度とするべきだろう。よほど興味のある内容でもなければそれ以上は飽きてしまう。

そして3つ目。計画と作業内容の定期的な見直し。最初のうちは1日ごとに見直してみて、慣れてきたら丁度良い間隔が見つかるはず。ギリギリになっても終われば良いので無理はしない。最初は1回30分くらいかけてもよさそう。

最後に4つ目。作業の1つ目をタスクが出たその日にやってしまう。1つだけでもやりかけ、やったことを作っておくことで、新しくタスクに取り掛かる億劫さを軽減させる。また、この最初の作業が20分以内に終わらなければ計画を見直すことができて、無理な計画を防げる。

 

最後はSNSやゲーム、読書をしていて寝るタイミングを逃すパターン。これが一番厄介で、自分でキリのいいところを作らない限りは寝落ち以外でやめることができない。必要な睡眠時間は6〜8時間なので、翌朝の起床時刻の6時間前にはベッドに入って目を閉じることができるように、遅くともその15分前に手を止めるようにする。手を止めるためには、アラームをセットすることなどが考えられる。SNSやゲームは上手く入眠するために寝る前の1時間前にはやめたいところだ。

 

せっかく時間をかけてこのメモを書いたのだから、きちんと身につけていきたいものだ。

 

よくよく考えたら入浴も「やるべきこと」ではあるということに気付いた。

 

 

自律神経はどこまでコントロールできるか?

菅原洋平, 「自律神経はどこまでコントロールできるか?」, KKベストセラーズ

 

睡眠の仕方まとめ

・起きてから1時間以内に日の光を浴びること

・目覚めたら温かい飲み物を飲む

⚪︎起きてから8, 22時間後に脳を眠らせる

・起きてから6時間後に10〜20分、眠くなる前に目を閉じて脳を休ませる

→椅子にもたれて眠り、頭は垂直に

→「○○分寝る」とゴールを設定

・昼食は仮眠を取ってから

⚪︎起きてから11時間後は深部体温が最高なので眠るのはNG

⚪︎朝日光を浴びた16時間後にメラトニンの作用で眠くなる

⚪︎起きてから22時間後は深部体温が最低なので眠るのに最適

・夜は部屋を暗くする

⚪︎目を閉じてから眠りにつくまでは10分程度かかる

 

そのほかのポイント

・気が散ったら手作業をする

⚪︎「眠っていないから、なんでもない環境がストレス環境になる」

⚪︎罪悪感を抱いているとき、次の行動の価値を高く見積もってしまい、過剰な期待をしてしまう

・事実確認をして、「○○する」と言い切る

・ゆっくり食事するために、食事中に箸を置く

・休日の夕食は早めにとり、そのあとは朝までなにも食べないこと

最近読んだ本

ヘルマン ヘッセ, 松永美穂訳, 「車輪の下で」, 光文社

小学生の時に一度読んでいたが、内容をほとんど覚えていなかったため再読。真面目で頭の良い男の子が、神学校の抑圧された環境下でちょっとずつおかしくなってしまう話。「車輪の下」に轢かれるような人間にならないために神学校に行ったのに、そこで病んで「車輪の下」の人生を歩む事になるという皮肉。ハンスが真面目すぎたのと自己評価がそんなに高くなかったからなのだろう。大学生の今読むとなんとなくハンスの焦燥感が分かるような気がするが、なるほど小学生では理解できない。特に自分の子供の頃は自己評価が低い状態がなかったので尚更だろう。

ハンスの精神的に不安定になっていく様子が、同じ轍を踏みそうな予感がして変な縁を感じた。もちろんそうならないようにしたいのだが。

 

夢野久作, 「少女地獄」, 角川書店

ほんの少しの整形で美少女になった、めちゃくちゃ魅力的だが経歴がほとんど嘘である女の子が、周りの人を虚言で(犯罪ほどでもなく大事じゃない)トラブルに巻き込んでから自殺する「何んでも無い」、バス会社の女の人が男の人に殺されてその復讐をしようとする友人もその人を好きになってしまう「殺人リレー」、火星の女と呼ばれるほど醜く背の高い女の子の遺書に書かれた復讐と暴露の話の「火星の女」と他何編か。「何んでも無い」の姫草ユリ子みたいな女の人、Twitterに腐るほど湧いていそうな気がする。全体的にあんまり面白くなかった。

 

知里真志保, 「アイヌ民譚集」, 岩波書店

アイヌ神謡集を気に入ったので読んでみた。編者は神謡集を書いた知里幸恵の弟。対訳付きの説話集。アイヌにも善いお爺さんが豊かになった事に嫉妬した隣のお爺さんが善いお爺さんの真似をして豊かになろうとして失敗する、という瘤とり爺さんや花咲か爺さんのストーリーの類型がたくさんあるらしい。内容のためか神謡集のようなワクワク感が味わえなかった。民譚集自体よりも付録のえぞおばけ列伝の方が面白かった。アイヌ語学者らしく文法や語彙の用法に関する解説が豊富だった。

 

アーシュラ・K・ル=グウィン, 清水真砂子訳, 「影との戦い ゲド戦記」, 岩波書店

ジブリゲド戦記がテレビでやっていたので読むことに。ゲド(ハイタカ)が魔法使いになった経緯と顔の傷の理由がわかる。メッセージは「目を背けたいことから逃げ回っているとその影響力は強まっていくので、解決するにはさっさと向き合うしかない」ということなのだと思う。あとは「傲慢なのはよくない」か。正論。

アースシーの島々の地図がついていて芸が細かかった。気が向いたら全巻読んでみようと思う。